タイトルに選んだのは「identity」。
意味は自己同一性などと訳される。(コトバンク参照)
私は北海道旭川市出身で、20代前半まで地元で育った。
ふと自分が表現する色使いの中で、たくさんの写真(全部iPhone撮影)
を見返していると、真冬の生活で氷点下20度~30度を体感した自分が普段身近で触れ、見、感受性すべてでインプットしていた色だ。
触感だと腑に落ちた。
透明が好きなのも氷花のような表現もそこに原点があったのだ。
暖かい地に憧れ、きれいな澄んだ海に憧れるけれど、素で出てくる色や触感はやはり北海道ならではの作品たち。(特に都会より自然しかないような地)
利尻・礼文から道東、道北、道南まで車で走り抜けた。
真冬に春、初夏、夏、秋、初冬・・・
春夏秋冬、変化(へんげ)する大地が大好きだった。
東京に住んでいると春の訪れは北海道にいた時より気分はアガらないけれど、春は待ち遠しい。
色んな地へ旅行へ行ったり訪れたりするけれど、この色と表現は他の土地では出てこない表現だ。
私のidentity(アイデンティティ)。
もう両親も他界してしまったし帰る場所も無くなりつつあり、実際帰省もしなくなったけれど、
何処で暮らそうと自分の中に生きているだけで良いんだって誇りに思える。
そっと自分の心の中に大切にしまってある大切な想いは、自分にしか分からない静かな想い出として仕舞っておきたい。
今のところ帰る予定も無いけれど、またいつか道東・道北に訪れたい。